軍艦島30号棟1階。そこには私の部屋があった。約半年間、炭坑の下請け労働者として働いた。三十数年眠り続けていたネガを焼いてみると、その頃の軍艦島の生活が鮮やかに蘇ってきた。人びとが働き、住んで、暮らしている、生きている軍艦島だ。そして、今回、著者は37年ぶりに軍艦島を訪ねた。カラー6点を増補した新版。