1957年(昭和32)に東映から『警視庁物語 上野発五時三五分』で監督デビューした著者による回想記とインタビュー。さらに、村山新治の下で助監督をつとめた深作欣二、澤井信一郎の両監督と脚本家・荒井晴彦が著者を交えて、回想記を徹底解読した座談会を収録。
敗戦、占領、レッドパージ、朝鮮戦争・・・。激動の時代から映画黄金期を迎えた日本映画界。本書は当時の撮影所現場を活写した類い稀なる戦後映画史の新たな証言記録となった。巻末には詳細なフィルモグラフィー、関連年譜、参考文献を付す。川本三郎氏、「東映の現代劇は村山新治なしには語れない。待望の書」と絶賛。
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