民俗伝奇小説集第4弾! 巡礼路にある善根宿をひとり営む老女。 亡き子らを偲び山を往還する郵便配達夫。 栗の壺杓屋の遠い日の恋。 修験者の最後の宿坊を守る男。 熊野山村の盛衰――。 死者と生者が寄り添って生きる山の日常。 古道を踏むといつしか出会う異形の世界。 詩情豊かに描かれた力作中編4作。
著者紹介→宇江敏勝