2008.07.14 開催要項
背文字が呼んでいる ─編集装丁家田村義也の仕事─
■1.企画趣旨 装丁についてその自著のなかで『…編集者の仕事のなかで、?その最終の仕上げであり、まとめでもある…』と語った田村義也は、編集者であると同時に数多くの書籍の装丁を手がけました。本展はその田村義也による装丁作品の全貌を通覧する初めての企画です。 出版界において、別工程として捉えられがちな編集と装丁という二つの領域にわたり活躍した田村義也の仕事は、通常の装丁者にはなかなかたどりつけない到達点から私たちを惹きつけて止みません。その装丁から発せられる力強さの源は、田村自身の類い稀な本づくりへの思いの表れであり、同時に彼と志を共有した編集者や印刷現場のさまざまな職人の思いの結晶でもありましょう。 田村義也の装丁の数ある特徴のなかで、とりわけ背文字の力強さは特筆に値します。実際に本人も装丁にあたり、まず「背文字」をつくることから手をつけ、何よりも重要視していました。彼が生涯に遺したなかから、約1500冊の装丁本で構成される本展を機に、多くの方々に田村義也の世界を堪能していただければ幸いです。
■2. 主催・協力 主 催 :武蔵野美術大学美術資料図書館 協 力 :武蔵野美術大学芸術文化学科研究室 :武蔵野美術大学通信教育課程研究室
■3. 会場・会期 会 場 : 武蔵野美術大学美術資料図書館1階展示室 会 期 : [前期]2008年8月4日(月)? 8月23日(土) [後期]2008年9月8日(月)? 9月20日(土) 休 館 日 : 日曜日[ただし8月10日(日)は開館] 時 間 : 午前10時?午後6時 入 館 料 : 無 料
■4. 主な展示内容 ・田村義也装丁本 約1500冊 ・装丁のためのエスキース、刷り出し原稿 約200点 ・田村装丁本の表紙画像を元に制作した映像
■5. 関連イベント ・ ギャラリートーク : 臼田捷治(デザインジャーナリスト)、酒井道夫(本学通信教育課程教授) 2008年9月13日 16:30〜 |
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