見世物学会特別企画
西村太吉 見世物の地下水脈を語る
講師 西村太吉 五代目松坂屋一家総長、古見世睦会会長
見世物学会理事長 聞き手 田之倉稔 演劇評論家、見世物学会会長
西村太吉は、昭和8年、奈良県吉野郡下北村大字地峰で誕生しています。
父、新谷美明は、芸名吉田奈良吉という浪曲師。各地を転々とするようになると、
太吉は5歳のとき置屋にあずけられます。その後、父とともに「東京新興移動演劇団」に入団。
父が逝去してそのまま見世物小屋に残されました。
西村太吉という姓名は、小屋の太夫元との養子縁組によって名づけられたものでした。
見世物屋、香具師、ヤクザ。死に別れた父の記憶から現在に至るまで過ごした世界は、そのまま歴史の地下水脈であります。
見世物学会では聞き取りを重ねてまいりましたが、今回、公開の講演会を行うことになりました。これは西村氏本人の意向でもあり「生きているうちに知る限りを話してみたい」という、見世物屋の矜持でもありましょうか。
旅する浪曲師の息子は、見世物小屋の太夫。あるときはチンドン屋修行。あるときはストリップ小屋。空中ブランコ。啖呵。喧嘩。そして分方と、業界の重鎮となったのであります。
見えない周縁の昭和史、消えてゆく見世物、その「知る限り」を肉声で聞く緊急企画。
いよいよ開演であります。
写真 上 松坂屋に代々受け継がれている神農黄帝 左 西村氏が大切にしている父の身分証明書 右 十歳頃の西村氏 |
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日時 2007年2月24日(土) 12時会場 1時半開演 終演5時
関係図書販売コーナーあり
場所 浅草五重塔通り 木馬館 入場料2千円(会員千円)
申し込み 先着120名 E-mail shiozen@joy.ocn.ne.jp 塩谷まで
ファックス 0489-66-1890 坂入まで