ニッポンの素
[デザインの現場2005年6月号] 
[金属(アグネ技術センター)6月号]
[沖縄タイムス 4月30日]
[神戸新聞、中国新聞、埼玉新聞 5月8日]
[東京新聞 5月13日夕刊]
[日刊ゲンダイ 4月29日]
[サライ 2005年5月5日号]
[半導体産業新聞 2005年4月20日]
新宿書房
素材を追った「ニッポンの素」発刊

 (株)新宿書房(東京都新宿区三栄町九、電話〇三−三二二六−五四五〇)は、モノづくりで先頭を走ってきた日本の原点ともいえる素材産業を、その歴史から未来までひも解く「ニッポンの素」(武田徹著)を発刊した。本体価格は三八〇〇円。
 鉄、塩、紙といったものから、半導体・ディスプレー産業にも密接に関わってくる液晶用ガラス、石英ガラス、光ファイバー、超純水などを、三年以上にわたってルポした力作。その歴史から現在に至るプロセス、基本原理、そして生産現場を取材してきたからこその「味」が魅力的だ。
 また、関連する展示施設、インターネットサイトなどを紹介したガイドも多数収録しており、素材産業への理解を深めるのに役立つ一冊だ。
[現代化学 2005年4月号]
ニッポンの素
──ルポ「今」を支える素材産業──
武田徹 著/A5判・404ページ/3,990円/新宿書房
主要内容:近代日本の産業の礎となった素材──鉄、塩、水、アルミニウム、チタン、絹、紙、化学繊維、プラスチック。その製造現場へ著者が足を運んで記録したドキュメンタリー。雑誌に3年半連載したものを1冊にまとめた。関連する展示施設やサイトを案内する「ガイド」付。
[東京新聞 4月17日]
[日本カメラ 5月号]
[北海道新聞 4月17日]
[NAVI 5月号]
[出版ニュース 4月中旬号]
ニッポンの素(もと)
ルポ「今」を支える素材産業

武田 徹著

 製品をつくるときの素材が本書の主人公である。具体的には鉄、塩、ガラス、水、アルミ、チタン、絹、紙等で、それらがいかにして作られ、どのような改良を重ねて今に至っているのかを著者が探っている。
 しかし、単に製造工程を紹介するだけというものではなく、製造方法の誕生や改良に誰が関わり、どんな工夫をしてきたのか、あるいはどのような未来を描いてあるのかということまでが記されている。また、製鉄所が環境保全策として製鉄所内に壮大な森を作りだし、プラスチック業界がペットボトルを石油に戻す方法さえ生み出していることは驚きである。初出は月刊誌『グッズプレス』の連載で、それらを大幅に加筆したものが本書である。(A5判・402頁・3800円・新宿書房)
[サンデー毎日4月24日]
[週刊新潮 4月14日号(TEMPO BOOKS 128頁)]
ニッポンの素 ルポ「今」を支える素材産業
武田 徹
新宿書房・3990円

 雑誌『グッズプレス』の連載「産業の礎を行く」の単行本化。鉄、ガラス、紙といった「素材」はいかに生まれ、どう進化しているか。全国の現場を踏破した丁寧な取材は著者の本領発揮だ。描き出されるのは、日本の製造業を支える「縁の下の力持ち」の現状と環境問題。
[週刊読書人 4月15日号]
『週刊 読書人』4月8日発売・4月15日号トップ面に『ニッポンの素』著者の武田徹氏へのインタビュー記事が掲載されました。

「武田徹氏インタビュー
  新しい雑誌ジャーナリズム
      『ニッポンの素』(新宿書房)刊行を機に」

WEB週刊読書人<http://www.dokushojin.co.jp/
[山陰中央新報 4月3日]
「ニッポンの素」
(武田 徹著)

 鉄、塩、アルミ、紙、化学繊維などモノづくりの原点というべき素材産業の現場を訪ねた力作ルポ。写真、図版も五百点収録している。
 鉄の章ではまず出雲のたたらを訪ねる。日刀保たたらの操業の様子、真砂砂鉄と赤目砂鉄の違い、銑(ずく)鉄とけらが同時に生産されるたたら製鉄システムなどを、最新の研究成果を基に分かりやすく紹介している。
 「鉄は文明とともに成熟し続ける素材」と位置付け、未来の鉄「スーパーメタル」づくりに取り組むプロジェクトにも言及する。
 取り上げた素材産業とその周辺について、さらに詳しく知ることのできる展示施設や博物館を紹介するガイド欄も充実している。
 (新宿書房、3800円)
[繊研新聞 4月2日]
ルポ「今」を支える
素材産業
ニッポンの素
武田 徹 著

〈日本の骨格を支える素材産業の来歴と未来に迫る〉 高度に進化し、多彩な商品世界の中で、より源流に近い場所「素材」まで立ち返ったドキュメンタリー。鉄、塩、ガラス、水、アルミ、チタン、絹、紙、化学繊維、プラスチック…。素材のでき方、歴史、未来が、評論とルポルタージュの融合したユニークなスタイルでわかりやすくつづられている。写真・図版500点収録。取り上げた素材産業とその周辺を知るための展示施設、博物館、ウェブサイトなどのガイドも充実。(新宿書房=03・3226・5450、3800円=本体)
[日本経済新聞 3月27日]
ニッポンの素
武田徹著

 日本経済を支える、縁の下の力持ちとも言うべき素材産業。本書は鉄、塩、紙、化学繊維、プラスチックなど身近な素材を取り上げたルポルタージュだ。日本刀の鉄づくりに用いられた「たたら」など伝統的製法から、最新のハイテク技術まで幅広く取材しており、産業発展の歴史も浮かびあがる。二〇〇五年三月期に過去最高の利益を見込む素材メーカーも多いが、技術力が復活の必要条件だったことを再確認させられる。(新宿書房・三、八〇〇円)
[西日本新聞 3月27日]
[望星 2005年5月号]
『ニッポンの素(もと)』
武田徹著
新宿書房 三八〇〇円

 鉄、塩、ガラス、アルミなど、モノ作りの原点ともいうべき素材産業。技術立国日本の“素”を支えてきた現場を、三年以上の長期にわたって取材。評論とルポルタージュを融合した著者独特のスタイルでまとめた一冊だ。関連する展示施設や産業遺産、インターネットサイトなどのガイドも多数収録されている。
[週刊エコノミスト 3月15日]
『ニッポンの素』
武田 徹著
新宿書房、3990円
 近代産業の基礎ともいえる「鉄」からソーダ化学工業につながる「塩」、明治政府にとって外貨獲得の切り札だった「絹」、さらには現代の情報通信産業の立役者、光ファイバーの素材にも使われる「ガラス」など、近代日本を築いた素材産業の今を、3年にわたって追い続けたルポである。歴史的な流れと今とを検証し、日本のモノづくりの根幹を探る1冊になっている。
[プラスチック産業資材新聞 3月15日]
[日刊工業新聞 3月7日]
[鐵鋼新聞 3月10日]
[武田徹のthe official website
http://homepage3.nifty.com/ttakeda/]
 徳間書店『グッズプレス』に3年間に渡って連載したもの。当初は徳間から出す予定が経済状況ゆえに白紙撤回されて宙に浮いていた。それを旧知の編集者にちらりと年賀状で書いたことから刊行にこぎ着ける。
 とはいえその旧知の編集者はもと百科事典編集に携わっており、鬼のチェックが入った結果、編集期間だけで2年近くかかってしまい、更に刊行が伸びていた。
 ようやく完成した見本をみて、丁寧な仕事ぶりだと思った。写真や図版を入れるのが手間で編集者は敬遠しがちだが、この本は雑誌連載時以上に写真、図版を使っている。註の類も増えた。ただの連載まとめの単行本とはひと味もふた味も違う編集作業のたまものである。
 内容的には素材を巡る産業考古学的な部分と工場見学ルポ、産業社会学的考察の総合。工場取材では毎回毎回ヘルメットをかぶっていたのが思い出深い。たぶん日本で一番多く、複数業種・工場においてヘルメット着用取材をしたジャーナリストになったのではないか(業界紙だといつもかぶって取材している人もいるのだろうが、それは単一業種と言うことで)。
 そうした本編と加えて、若干のウリになりそうなのが最終章の軍艦島上陸記だ。最近流行の廃墟ものとは違うまとめ方になっているが。
 高くなってしまったので多く刷れなかったし、多く刷れなかったから高くもなったのだが、本体で3800円。『流行人類学クロニクル』には及ばないが400p強の、最近の単行本としては分厚い方だ。

武田徹のthe official website <http://homepage3.nifty.com/ttakeda/

 
本の詳細を見る→<ISBN4-88008-329-1