2006年9月14日〜16日、イタリア・ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学を会場として第5回沖縄研究国際シンポジウムが開催され、日本からの20人を含む総勢80人の沖縄研究者が参加して熱心な発表と討論がおこなわれた。本書は、その成果より1冊にまとめる。
【収録論文】
[日本語論文]11編
ジェンダー的視点から見た沖縄の宗教/赤嶺政信 著
抵抗と同化のはざま/ローザ・カーロリ 著
『おもろさうし』の比喩表現/波照間永吉 著
皇軍の本質を露にした沖縄戦とその後の今日的問題/石原昌家 著
沖縄女性における近代の受容/勝方=稲福恵子 著
『りゅう子の白い旗』をめぐって/仲程昌徳 著
『椿説弓張月』に描かれた沖縄/波平八郎 著
近世琉球人が異国で観た芸能/大城學 著
社会改良主義と『義人謝花昇伝』/大里知子 著
沖縄イメージ、その発生と展開/多田治 著
『南島イデオロギーの発生』批判/渡邊欣雄 著
[英語論文]7編
言語、祭祀、アイデンティティ/ヒュー・クラーク 著
ジェノヴァ・キョッソーネ東洋美術館所蔵の琉球漆器について/ドナテッラ・ファイッラ 著
琉球言語の将来/パトリック・ハインリッヒ 著
琉球祭祀における虚構と現実/伊從勉 著
琉球の諸エスノレクト/アルフレド・F・マイエヴィッチ 著
首里王府から見る琉球使節の江戸参府/マルコ・ティネッロ 著
揺れ動く琉球人像/渡辺美季 著 |