黒川 創 著
戦後を代表する「文化人」として論壇・市民運動をリードしてきた日高六郎は、いま95歳。京都の高齢者施設で、妻といっしょに静か な日々を過ごしている。 作家・黒川創が初めて日高を訪ねたのは、満18歳、大学新入生の時。それから30年以上、二人の対話は続く。 戦前から現在に至る日高六郎の歩みを、〈日本という「異郷」に生きるようなものだった〉と、黒川は評している。 対話(ダイアローグ)と人物評(ポルトレ)で描かれた、その人生と軌跡。