多木 浩二(たき・こうじ)
1928年(昭和3)、神戸市に生まれる。東京大学文学部美学科卒業。東京造形大学教授、千葉大学教授、神戸芸術工科大学客員教授を歴任。専攻は芸術学、哲学。
建築、写真、現代美術、舞台芸術などの批評活動を行いつつ、近代から現代までの政治、
社会、芸術などの相関を通じて歴史哲学への問いを探求しつづけた。
2011年(平成23)4月13日没、享年83。
主な著作:
『生きられた家』(1976)、『眼の隠喩――視線の現象学』(1982)、『「もの」の詩学――ルイ十四世からヒトラーまで』(1984)、『比喩としての世界──意味のかたち』(1988)、『天皇の肖像』(1988)、『写真の誘惑』(1990、のち2004に『死の鏡』として再刊)、『シジフォスの笑い──アンセルム●キーファーの芸術』(1997)、『船がゆく──キャプテン●クック支配の航跡』(1998)、『戦争論』(1999)、『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』(2000)、『もし世界の声が聴こえたら──言葉と身体の想像力』(2002)、『進歩とカタストロフィー──モダニズム夢の百年』(2005)、『表象の多面体──キーファー、ジャコメッリ、アヴェドン、コールハース』(2009)、等多数。
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