秋も深まり最近は膝の手術の経過がいい。そろそろ、街に出て来いという声なのか。秋の風が運んできた便りを紹介しよう。
「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第103弾 佐久間良子」
ラピュタ阿佐ヶ谷の石井紫支配人から、お知らせと招待券が送られてきた。今回のヒロインは佐久間良子。2022年10月26日~12月30日までのモーニングショー。全9本の上映作品の中に、村山新治監督作品は3本ある。『草の実』(1952)、『肉体の盛装』(1964)、『孤独の賭け』(1965)である。『草の実』は『純愛物語 草の実』と表記することが多く、『村山新治、上野発五時三五分』(村山新治著、新宿書房、2018年)においても『純愛物語 草の実』の表記にした。石井支配人の手紙には「今回は『肉体の盛装』をニュープリントにしました!!」とある。(ラピュタのサイトはこちら)
志村章子のガリ版ものがたり
滋賀県にある「東近江市ガリ版伝承館」で開催される、「志村章子のガリ版ものがたり―ガリ版文化研究第一人者の探究と伝承の足跡―」展のお知らせを『新ガリ版ネットワーク通信』の編集者でありガリ版アーティストでもある水口菜津子さんからいただいた。
会期は2022年11月19日~2023年1月29日まで(土・日のみ開館)。志村章子さんは今年2022年1月28日に亡くなった。(本コラムの(28)(53)参照)
チラシ表。新宿書房刊の『ガリ版文化史』(1985年)と
『ガリ版文化を歩く』(1995年)の書影が見える。
ひさびさに見世物学会総会が
コロナ禍のため2019年11月の総会以来、開催できなかった見世物学会が3年ぶりに始動するとの知らせが、同学会の事務局(真島直子さん)から送られてきた。11月27日に、東京藝術大学取手校舎(茨城県取手市小文間)で開催される。記念講演は和田修さんの「風流・飾り物・仮装」。
ある雑誌出稿の広告から
如月小春作『MORAL』が再演される
「円盤に乗る派」という劇団から新公演のお知らせとご招待状をいただいた。如月小春さん(1956~2000)による戯曲『モラル』は1984年から86年にかけて主宰する「NOISE」によって上演された。戯曲集『MORAL(モラル)』(他の2作『ISLAND』『SAMSA』も収録)は1987年に新宿書房から刊行され、如月さんの死後に出版された『如月小春精選戯曲集』(2001年)の中に、ベスト6作品のひとつとして収録されている。装幀・デザインはどちらも赤崎正一さん。如月さんのご主人、楫屋一之さんに連絡すると、楫屋さんも知らないほんとうに若い世代の劇団だそうだ。
チラシ表
チラシにはこうある。
―――誰しもが「都市」を内に抱えた21世紀に、如月小春の言葉はいかに響くか?『MORAL』という作品からは、「消費社会」や「都市」といったテーマを読み取ることができます。「都市」に、「消費社会」の中に生きながら、同時に複雑さや矛盾も抱えた「個」でもある身体を暴き立てるためのきっかけとして、『MORAL』の言葉は、今の時代を生きる出演者たち、または上演の場に立ち会う観客のみなさんの身体に、どのように響くのでしょうか
舞台に立つのは一般公募で集められたメンバーが約2ヶ月のワークショップを通じ、ひたすら戯曲の言葉と自分の声に向き合ったという。
―――会場に居合わせた全員の間で、『MORAL』の言葉の乱反射が起きることを期待します。
と結ばれている。上演日は2022年11月19日~20日。
戯曲集『MORAL』に掲載されている「NOISE」による上演記録をみると、キャストには、母=常田景子とある。そう、いまや現代日本を代表する代表する演劇脚本の翻訳者、常田景子さんなのだ。新宿書房では常田景子さんによる翻訳書を4冊出版している。
『美しさという神話』(1994年)*現在品切
『ハーストン自伝 路上の砂塵』(ハーストン作品集2 1996年)
『ヴードゥーの神々』(ハーストン作品集3 1999年)
『リディキュラス!』(2009年)