(44)『サーカス博覧会記録集』が出来た!
[2019/11/1]

本コラムでも数回にわたって紹介してきた「サーカス博覧会Circus came to Maruki Gallery!」(原爆の図丸木美術館/2019年4月2日〜5月26日)の記録集が発行された。
発行はサーカス博覧会実行委員会(原爆の図丸木美術館・ポレポレタイムス社・新宿書房)で、編集は後藤秀聖(編集長)、村山恒夫、小島伸枝、峯岸右蘭、小原佐和子、加納千砂子ほか。
判型はA4判で中綴じ、オールカラーの40ページ。
この記録集には「サーカス博覧会」の出品物の中から、絵葉書、ポスター、チラシ、絵看板、写真アルバムなど、およそ100点あまりの写真が収録され、さらに関係者4人の方の寄稿文が掲載されている。
目次を紹介しよう。

◆はじめに
◆展覧会
・第一幕 日本のサーカス
・第二幕 タカマチの見世物小屋、女相撲からサーカスへ
・第三幕 本橋成一の記録した韓国のサーカス
・第四幕 絵本のなかのサーカス(丸木俊『ぶらんこのり』、スズキコージ『ぼくのピエロ─跳ベイカロスの翼』)
◆寄稿文
・「サーカス博覧会」顛末記(上島敏昭/浅草雑芸団):石丸謙二郎、都築響一のギャラリートーク、浅草雑芸団による大道芸、澤田正太郎のサーカス画、津崎雲山、志村静峯のサーカス・見世物絵看板など
・「展覧会の曲芸」(岡村幸宣/原爆の図丸木美術館学芸員):リングリング博物館ほか
・「安田興行社の絵看板とカルロス山崎さんのこと」(鵜飼正樹/京都文教大学教授・見世物学会会長):安田里美、安田春子、カルロス山崎著『オール見世物』、女相撲関連資料ほか
・「韓国サーカス研究からみた 本橋成一写真集『サーカスが来る日』」(林史樹)
◆出品リスト

新宿書房はこの展覧会の主催者の末席に入れていただき、出品リストの作成にも協力した。
本記録集の刊行に際しては、私は編集校正のお手伝いだけで、すべては編集長の後藤秀聖さんが、文字通り〈ひとり編集・デザイン〉で進行・発行をやりとげた。長い時間をかけてコツコツと製作してきた後藤さん、ご苦労様でした。

この『サーカス博覧会記録集』を新宿書房から、先着10名の方に差し上げます。下記のメール、ファクスでお申し込みください。
新宿書房:info@shinjuku-shobo.co.jp/Fax: 03-3262-3393