「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー―山形in東京2008」で北欧作品の上映

[2008/9/23]

 1989年から隔年で開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭には、多くの北欧の作品も紹介されている。昨年山形で第10回が開催されたので、今年は映画祭は開催されないが、昨年の映画祭の凱旋上映として、特集イベントが東京で開催される。これは昨年の北欧からの参加作品2本を含む参加作品に、オリジナル企画をあわせた、なんと129本にのぼる作品による特集上映で、「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー―山形in東京2008」と題されている。9月20日からの開催なので、若干事後報告になってしまうものもあるが、今回はこの特集についてご紹介しよう。

 プログラムは内容により「引き裂かれる魂たち」「青春よ、進め!」「旅するカメラ」など13のジャンルに分類されている。北欧の作品はこのジャンル「ゲット・パブリック」の中の『僧院物語』(2006)と「日常が奏でる革命」の中の『革命の歌』(2006)の2本。いずれも昨年の「山形ドキュメンタリー映画祭」で上映された作品なので、各作品の詳細については本コラム第66回を参照してほしい。

 上映は、9月20日(土)~10月3日(金)、11月1日(土)~14日(金)がポレポレ東中野(8日からレイトショー)、10月4日(土)~17日(金)がアテネ・フランセ文化センターで行われる。なお、北欧作品2本の上映スケジュールは以下の通り。

 『僧院物語』は9月20日(土)11:00~、10月3日(金)15:10~の2回がポレポレ東中野、10月16日(木)16:30~がアテネ・フランセ文化センター。『革命の歌』は9月20日(土)21:10~、9月24日(水)13:10~の2回がポレポレ東中野、10月9日(木)14:10~がアテネ・フランセ文化センター。

 また、この特集の初日となる『革命の歌』の9月20日(土)21:10の回ではオープニング・イベントとして1ドリンク付き(数量限定)、「『革命の唄』を唄おう」が開催される。昨年の山形でも行なわれた企画だが、本編上映後に本作のオープニングテーマでフィンランドのグループ、アジット・プロップがうたう「あなたが立つのはどちら側?(Kenen joukoissa seisot)」のカラオケにあわせみんなで合唱しようというイベント、まさにオープニングにふさわしい盛り上がり企画である。

 今回、これら北欧2作品のほかにも全部で129本、ヨーロッパのみならず日本を含むアジアの作品など世界のものが上映されるのはもちろん、古典的な作品から劇場未公開の最新作まで、そして貧困や女性問題といった社会問題を扱うものから産業映画、科学映画までと、非常に幅広く網羅したプログラムが組まれている。監督などゲストを迎えてのトークイベントなども多数用意されていて、作品についてどんなエピソードや裏話が聞けるのかも楽しみだ。ご紹介した北欧作品や、昨年見逃した、といったものに限らず、興味のもてる作品、面白い作品にきっと出会えるはず。ドキュメンタリーの好きな方も、あるいは「劇映画はいいけどドキュメンタリーはどうも苦手」という方もぜひこの機会に会場まで足を運ばれてはいかがだろうか。

 プグラムの詳細、チケットなどについては下記映画祭公式サイトを参照。

 

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー公式サイト:http://www.cinematrix.jp/dds2008/

同サイトのトークなどのイベント告知:http://www.cinematrix.jp/dds2008/news-report/

ポレポレ東中野公式サイト:http://www.mmjp.or.jp/pole2/

アテネフランセ文化センター公式サイト:http://www.athenee.net/culturalcenter/

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