「あいち国際女性映画祭」参加ノルウェー作品の上映会開催

[2007/9/5]

「あいち国際女性映画祭2007」の開催
 例年、北欧作品も何本か参加している「あいち国際女性映画祭」だが、今年は9月5日から9日まで、名古屋市の愛知県女性総合センターはじめ数会場で開催される。北欧の作品は今年はノルウェーとデンマークから、2本の作品が紹介される。

 今回上映されるのは、ノルウェー作品がエヴァ・ダール(Eva Dahr)監督の『マーズ&ヴィーナス』(Mars & Venus:2007)で、デンマーク作品はスサンネ・ビーア監督(220ページ)の『アフター・ウェディング』(Efter brylluppet:2006)である。上映スケジュール、会場へのアクセスなどについては下記の映画祭公式サイトを参照してほしい。

 ちなみにビーア監督の「アフター・ウェディング」はこの後、10月から日本でも劇場公開されることが決まっている。さらに彼女の作品はもう一本、2005年の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」でグランプリを獲得した「ブラザーズ」(Brødre:2004)が、『ある愛の風景』という邦題で同時に公開されるので、これら2作品については当コラムで改めてご紹介したい。

ノルウェー作品『マーズ&ヴィーナス』の上映会
 次にノルウェー作品『マーズ&ヴィーナス』については、残念ながら現在のところ日本公開予定はないが、この映画祭終了後、東京でも監督を招いて上映の機会が設けられる。

 ノルウェー本国では今年の2月に公開されたこの作品、ある共働きの夫婦が主人公。2人のちょっとしたすれ違いから拡大していく夫婦間の危機を、コメディタッチに描く。妻イーダ役にピア・シェルタ(Pia Tjelta)、夫のマティアス役でトルンビョルン・ハール(Thorbjørn Harr)。シェルタは1977年生まれで「Buddy」(188ページ)などの作品に出演、ハールは1974年生まれで今年のイェーテボリ映画祭にも出品されたヨアキム・トリアー(Joachim Trier)監督作品「Reprise」(2006)などに出演している。監督のエヴァ・ダールは、1958年生まれ。ブダペストで映画製作について学んだ後、1986年に手がけた「Burning Flowers」(Brennende blomster)で長編劇映画デビュー、数多くの短編やドキュメンタリー作品を監督している。本作は長編劇映画作品としては2作目にあたる。下記のノルウェー語の公式サイトで予告編などをみることができる。

 上映会は東京・広尾のノルウェー大使館で9月10日(月)、19時から。事前の申し込みは不要で先着順の入場。ただし当日上映されるのは英語字幕版の予定だが、監督のプレゼンテーションとQ&Aも行われ、さらに参加費も無料とのことなので、興味のある方はぜひご参加を。詳細については下記大使館のページを参照。
『マーズ&ヴィーナス』
あいち国際女性映画祭公式サイト:http://www.will.pref.aichi.jp/main03/main03.html
『マーズ&ヴィーナス』公式サイト(ノルウェー語):http://www.marsogvenus.no/includes/flash/mv2.php
ノルウェー大使館の案内ページ:http://www.norway.or.jp/news_events/2007/movie_sept.htm

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