EUフィルムデーズ2007でカウリスマキ監督の最新作などが上映

[2007/5/1]

 今年で5回目を迎えるEUフィルムデーズだが、今回は東京・京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される。期間は5月10日から27日まで。センター内の大ホールで10日から16日、小ホールで12日から27日の予定で、ヨーロッパの19ヶ国、19作品が上映される。北欧からは、デンマークの『オー ハッピーデイ』(Oh Happy Day:190ページ)、フィンランドの『町のあかり』(Laitakaupungin valot:2006、本コラム第26回参照)、スウェーデンの『プードルのトリミング』(Att göra en pudel:2006、本コラム第41回参照)の3作が選ばれている。

 これらのうち、ヘラ・ヨーフ(Hella Joof)監督の『オー ハッピーデイ』とアネッテ・ウィンブラード(Anette Winblad)監督の『プードルのトリミング』はそれぞれ2005年と2006年の「あいち国際女性映画祭」でも公開されている。

 『オー・ハッピーデイ』は女優としても活躍しているヨーフ監督の2004年の作品。デンマークの片田舎にあるアマチュアのゴスペル合唱団を舞台に繰り広げられるコメディ作品。ドグマ映画「Old, New, Borrowed and Blue」(Se til venstre, der er en Svensker:2003)などにも出演しているベテラン女優、ロッテ・アナスン(Lotte Andersen)がヒロインを演じる。

 そして、今回のEUフィルムデーズのオープニング作にもなっているのがアキ・カウリスマキ監督(228ページ)の最新作『町のあかり』である。昨年のカンヌのコンペにも正式出品され、本国フィンランドでは昨年始めに劇場公開された。日本では劇場公開に先駆け、本邦初公開となるため、今回いちばんの注目作だろう。『浮き雲』(124ページ)、『過去のない男』(170ページ)に続く「失業三部作」の完結編だが、キャスティングを前2作と大幅に変えて臨んだ意欲作である。

 スケジュールなど詳細については、下記公式サイト等を参照のこと。
EUフィルムデーズ公式サイト:http://www.eufilmdays.jp/index.php?id=2&L=1
東京国立近代美術館フィルムセンター公式サイト:http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
Fine & Mellow公式サイト(デンマーク語、『オー・ハッピーデイ』の製作会社、予告編を観ることができる):http://www.finemellow.dk/
『プードルのトリミング』公式サイト(スウェーデン語):http://www.musicbay.se/buy/index.asp?movie_id=1402&company_id=39

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