「キンダー・フィルム・フェスティバル」でデンマーク作品が受賞

[2006/8/20]

 東京・青山の青山円形劇場で開催された第14回キンダー・フィルム・フェスティバルで、最終日の13日、表彰式が行われ、グランプリが発表された。

 本コラム第38回でも触れたように、この映画祭では、公募による11名の小学生のみなさんがキンダー審査員として、ドラマ部門、アニメ部門それぞれの最優秀作品を選考している。

 北欧の作品もいくつか紹介された今年の映画祭だったが、アニメ部門でデンマークのヤニック・ハストラップ監督による『サークリーン』(Cirkeline _ Ost og Kærlighed:2000)が受賞した。受賞作はじめ、上映された北欧作品については第38回のコラムで紹介しているので、参照のこと。ハストラップ監督のこの作品、シリーズになっており、デンマーク本国ではこれまでに3作が公開されている。今回の映画祭で紹介された作品は第2作にあたるが、今回のものも含めシリーズ全体を通して、できればオリジナルのデンマーク語でも日本国内でみる機会があればと思う。

 また、ドラマ部門では、母親と二人暮らしの男の子が、父親を探すコメディで、フィンランドも製作に加わったエストニア語の作品、『ルーディ』(Ruudi:2006)が選ばれている。

 なお、本コラムではこの映画祭のゲストとして来日した、ノルウェーのアニタ・キリ(Anita Killi)監督へのインタビューを行うことができた。彼女の作品『マレーネとフロリアン』(本書「北欧映画ー完全ガイド」では初出タイトル『いばらの垣根』で掲載、168ページ)や、次回作についてなど、興味深いお話しを伺えた。2回にわたってご紹介する予定なので、ぜひお読みを!

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