カンヌ国際映画祭・短編部門でノルウェー作品がパルム・ドール受賞 |
[2006/6/8] |
5月28日に幕を閉じたカンヌ国際映画祭。長編部門ではイギリスのケン・ローチ監督作品がパルム・ドール(最高賞)を獲得したが、短編部門の方はノルウェー作品が受賞した。 パルム・ドールに輝いたのは、ボビー・ピアーズ(Bobbie Peers)監督の「Sniffer」(2006)で、ノルウェー作品のカンヌ受賞は史上初という。 この物語は、誰もが空を飛ぶ能力を持っているのに、飛べないよう「重力ブーツ」を履いて、自らを押し殺している世界が舞台。そんな希望のない世界で、ある男が空へと旅立つ…。2005年8月にノルウェー第2の都市、ベルゲンで撮影された。 ピアーズ監督は1974年7月13日生まれ。1999年にロンドン国際映画学校(London International Film School)を卒業、映画監督のほか、シナリオライター、イラストレーターとしても活躍している。また、撮影はアイスランド人のヤコブ・インギムンダルソン(Jakob Ingimundarson)が手がける。彼は本作のほか、アイスランド映画「Made in Iceland」(Gemsar:2002)、ノルウェー映画「United」(2003)など、いくつかの北欧作品の撮影を担当している。 ちなみにこの作品、台詞はなく、上映時間は10分弱。ノルウェー本国では6月30日に「凱旋」公開される予定、とのこと。 |
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