「2006年EUフィルムデーズ」開催中

[2006/5/23]

 遅くなってしまったが、5月11日から、今年で4回目となる「EUフィルムデーズ」が開催されている。北欧関連の作品も何本か紹介されており、17日にはデンマークのスサンネ・ビーア監督(220ページ)の『ブラザーズ』(Brødre:2004)、18日にはスウェーデンのテレサ・ファビーク(Teresa Fabik)監督の「ヒップ ヒップ ホーラ」(Hip Hip Hora!:2004)が上映された。また、23日にはフィンランドのメルヴィ・ユンッコネン(Mervi Junkkonen)監督の『静かな空間』(2005)が上映の予定。

『ブラザーズ』、「ヒップ ヒップ ホーラ」
 『ワン・アンド・オンリー』(148ページ)、『しあわせな孤独』(174ページ)などを手がけたビーア監督の『ブラザーズ』は昨年川口で開催された「第2回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」で最優秀作品賞を受賞した作品。アフガニスタンに派兵され、タリバンの人質となった男の物語で、辛くも救出されたものの、すべてが変わってしまった男を描いている。コニー・ニールセン(Connie Nielsen)、ウルリヒ・トムセン(Ulrich Thomsen)、ニコライ・リー・カース(228ページ)らが出演している。

 「ヒップ ヒップ ホーラ」は、13歳のソフィーが、パーティーで飲み過ぎて前後不覚に。その醜態を同級生の悪ガキたちに写真に撮られ、学校で広められたために、親友が彼女を避けるようになってしまう。そこでソフィーは名誉回復のために奮闘する…。本作のファビーク監督は、1976年生まれ。ストックホルムの映画学校で映画作りを学んだ若手で、本作が長編劇映画2作目となる。出演はビョルン・シェルマン(224ページ)、アマンダ・レンベリ(Amanda Renberg)ら。

『静かな空間』
 23日にはフィンランドのドキュメンタリー映画『静かな空間(Hiljainen tila:2005)が上映の予定。メルヴィ・ユンッコネン監督によるこの作品、彼女の酪農を営む両親を追ったもの。昨年の「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で優秀賞を受賞している(本コラム第3回参照)。

 このフィルムデーズは26日まで開催されるが、これら北欧の作品のほかにも、日本ではなかなか見る機会のないヨーロッパ各国の最近の日本未公開作品が数多く上映される。入場は先着順・自由席とのことなので、詳細は下記のページを参照。
2006年EUフィルムデーズ告知ページ:
http://jpn.cec.eu.int/relation/showpage_jp_relations.culture.filmdays.php#07

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