映画館も設計したスウェーデンの建築家、アスプルンドの展覧会が開催

[2006/2/5]

 本書(北欧映画-完全ガイド)では装丁に、スウェーデンを代表する建築家、エーリック・グンナール・アスプルンド(1885~1940)が内装を手がけたストックホルムにある映画館、スカンディア・シネマの写真を何点か使っている。

 彼が手がけたものとしては、ストックホルム郊外にある森の礼拝堂/墓地(Skogskyrkogåden)が代表作として知られており、世界遺産にも登録されているのでご存知の方も多いのではないだろうか(先日2月5日のTBS系列で放映された「世界遺産」でも取り上げられたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれない)。

 いまちょっとしたブームの感もある「北欧モダン建築」の原点と評されるアスプルンドの日本初となる作品展が、東京の松下電工 汐留ミュージアムで開催される。

 本書の写真は建築写真家の吉村行雄さんが撮影したものを使わせていただいたが、この展覧会も吉村さんが総合ディレクターとして関わって実現したものだ。吉村さんが15年にわたって撮り続けてきた写真のほか、図面やスケッチ、模型、家具、さらには世界初公開となる絵画などスウェーデンの財団や建築博物館から借り入れられた貴重な作品も展示されるという。

 北欧映画を含む北欧好きの方々はぜひ、会場に足を運んでみてはいかがだろうか。

 期間は2月11日~4月16日(月曜休館)、時間は10:00~18:00(入場は17:30まで)で、期間中にはシンポジウムやギャラリートーク+コンサートといったイベントも随時開催される。詳細は下記サイトを参照のこと。
松下電工 汐留ミュージアム公式サイト:http://www.mew.co.jp/corp/museum/index.html
スカンディア・シネマの紹介ページ(英語):http://www.algonet.se/~furberg/e_stum/skandia_sth.html
森の礼拝堂/墓地公式サイト(英語):http://www.kyf.stockholm.se/show.asp?Id=12

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