トリアー監督の新作『マンダレイ』日本公開

[2006/1/16]

 デンマークのラース・フォン・トリアー監督(218ページ)による「アメリカ三部作」の第2作、『マンダレイ』(2005)がいよいよ日本でも公開される。

 前作『ドッグヴィル』(183ページ)で、ロッキー山脈の麓にある寒村を離れたヒロインのグレースらギャング一行は、新たな居場所を求めて旅する。たどり着いたのはディープサウスの、とあるプランテーション。そこは、とうに廃止されたはずの奴隷制度が、まだ根付いているかのような場所だった。彼女は酷使され虐待される黒人たちを開放するのは彼らを虐げてきた白人たちの責務と考えて奔走するのだが…。

 前作でニコール・キッドマンが演じたグレース役にはブライス・ダラス・ハワードをキャスティング。彼女はM. ナイト・シャラマン監督の『ヴィレッジ』('04)に出演、高い評価を得ている。ほかにジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』('03)にも出演しているイザック・デ・バンコレなど。ナレーターのジョン・ハート、トリアー作品にはおなじみのウド・キアー(227ページ)、ジャン-マルク・バール(221ページ)らも前作から引き続いて出演している。

 『ドッグヴィル』同様、演劇の舞台のようなセットが組まれたスタジオでのみ撮影されている本作だが、グレースにどんな結末が待ち受けているのだろうか。なお、三部作の完結編『Washington』は今年後半からのクランクインが予定されているという。また、ビクターエンタテインメントからサウンドトラックCDも3月1日にリリース予定(VICP-63328)。映画の配給は前作同様ギャガ・コミュニケーションズ。

3月11日(土)より、東京・日比谷シャンテ シネほか全国順次ロードショー。
公式サイト(日本語):http://www.manderlay.jp/
公式サイト(英語/デンマーク語);http://www.manderlaythefilm.com/
ギャガ・コミュニケーションズ:http://www.gaga.co.jp/
シャンテ シネ:http://www.chantercine.com/

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