78回アカデミー賞外国語映画賞の北欧からのエントリー作品 |
[2005/12/25] |
2006年3月に開催される第78回アカデミー賞授賞式だが、外国語映画賞には北欧から次の5作品がエントリーされている。 デンマークからは、アナス・トーマス・イェンセン(231ページ)監督のコメディー、「Adam's Apples」(Adams æbler)。この作品、前回の本コラムでも紹介したように、サンダンス映画祭にも出品されている。フィンランドからはクラウス・ヘーレ(217ページ)監督の「Mother of Mind」(Äideistä parhain)で、第二次世界大戦中にフィンランドからスウェーデンに逃れた少年の話である。アイスランドからはアウグスト・グズムンドソン(Ágúst Gudmundsson) 監督による「Ahead of Time」(Ítakt vi∂ tíann:'04)(In Tune with the Timeという英語タイトルもあり)で、これはミュージカル・コメディ。ノルウェーからはサラ・ヨンセン(Sara Johnsen)監督の「Vinterkyss」(Kised by Winter:191ページ)。これはミステリー映画だ。そしてスウェーデンからはヨセフ・ファーレス(219ページ)監督による「Zozo」。レバノン内戦下のベイルートを逃れ、スウェーデンにやって来る少年の物語で、ファーレス監督自身の体験も織り込まれた作品。 これらの作品も含め54作品がエントリーされているが、5作品がノミネート作として選定される。3月5日が授賞式だが、はたして、北欧作品のゆくえはどうなるだろうか? |
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